院長のコラムColumn

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水ぼうそうについて

「水ぼうそう」は正式には「水痘」と言い、水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することで発症します。水痘・帯状疱疹ウイルスに初めてかかると「水痘」として現れ、このウイルスが体の中に潜んでいて再び活性化すると、「帯状疱疹」という形で現れます。
主な症状は発疹、発熱で、発疹は赤いポツポツ(紅斑)、水ぶくれ(水疱)、かさぶた(痂皮)など、様々な段階の発疹が混在するのが特徴です。また合併症として、細菌による二次感染(とびひ)や、まれに肺炎、脳炎などを起こすこともあります。
治療としては抗ウイルス剤が有効であり、発症後早期に服用することにより、発疹の数を軽減したり、発熱期間を短縮することが可能です。また、痒みに対しては抗ヒスタミン剤を内服したり、外用薬として白いのり状の薬(石炭酸亜鉛華リニメント)を塗布したりします。合併症がなければ、通常発疹は7~10日くらいでかさぶたを作って治ります。
登園・登校に関しては、全ての発疹がかさぶたになるまでは出席停止となります。

予防としては、水痘ワクチンが定期接種で受けることが出来ます。接種を受けた場合でも、水痘にかかることがありますが、症状は軽くすみます。1歳から3歳未満で2回接種が可能ですので、かかりつけ医の先生にご相談下さい。

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