院長のコラムColumn

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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)りゅうこうせいじかせんえん

どのような症状になるのかな?

他の子からの飛沫感染、接触感染により、2~3週間の潜伏期間を経て発症します。耳の下(耳下腺炎)が腫れて痛がります。たいてい左右とも腫れますが、片側だけのこともあります。腫れは1週間~10日でひきます。熱は3~4日でおちつきます。

どのような治療法があるのかな?

腫れや痛みをおさえるようなお薬を処方します。痛い時は保冷剤などで冷やすのも良いでしょう。

保育所・幼稚園・学校へはいつから行けるの?

腫れが現れてから5日間を経過して、全身状態が良くなるまではお休みさせましょう。

こんなときはもう一度診察を!

おたふくかぜの合併症には、無菌性髄膜炎、難聴、膵炎、精巣炎などがあります。
次のような症状がみられるときは、早めに受診してください。

  1. 頭痛が強く、何度も吐くとき
  2. 1週間たっても腫れがひかないとき
  3. 熱が5日以上続くとき
  4. 耳の下の腫れが赤くなったとき
  5. お腹を激しく痛がるとき
  6. 耳が聴こえにくいとき
  7. 精巣(睾丸)を痛がるとき
家庭で気をつけることは?
食べ物

すっぱいものや、よく噛まなくてはいけない食べ物は避けましょう。痛みが強いときは、噛まずに飲み込めるものを与えます。

入浴

高い熱のある時や、痛みが強いとき以外はかまいません。

???おたふくかぜに何度もかかった???

耳下腺の腫れる病気は、おたふくかぜだけではありません。「反復性耳下腺炎」はおたふくかぜにとてもよく似ていますが、次の点が少し違います。

  1. 片方だけ腫れる
  2. 熱はない
  3. 痛みは軽く2~3日で治る
  4. 他の子にうつらない
  5. 何度も繰り返す

しかし、耳下腺の腫れはじめに反復性耳下腺炎か、おたふくかぜかを判断するのは困難です。何日か経ってからもう一度受診してください。

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